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Channel: 横溝慎一郎行政書士合格ブログ  
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行政法を学習するときに注意すること

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火金クラスで「合格講座行政法」がスタートしました。

そこで、あらためて行政法の学習を進めていくにあたって、注意するべき点をお話しておきます。

① 必ず過去問題を一緒に見ながら学習する。

行政法のテキストを読んだり、講義の復習をしようとするときには、必ず過去問題を一緒に見ていきましょう。
初めて学習する場合は、いきなり問題を見ても解けないと思う方もいるかもしれません。
それは正解です。
解けるわけがありません。

ではどうするか?

解くのではなく、読むのです。

テキストや講義で読んだり聴いたりしたことが、実際の試験でどのように聞かれているのか?を把握することが大切なんですね。

たとえば、「行政法の適用範囲」における判例をいろいろと学習したら、その分野の過去問題を読んでみてください。
そうすれば、講義で学習したことが問題でどう出ているか?が把握できます。
講義の中でも、過去問題集を使いながら出題例を紹介していきますが、時間の関係で全部は紹介できません。
ですから、復習の際に、テキストに書いてある問題番号をもとに、自分で確認していきましょう。

それをやらずに、ひたすらテキストを読んでもあまり意味はありません。

最終的にみなさんは試験問題を解かなければいけません。

そこで、最初の段階から「テキストの内容」と「過去問題」をしっかり結び付けていくことが大切なのです。
過去10年間に試験で問われている内容は、2013年度試験で同じ内容が問われたとしたら、しっかり対応できるようにしておく必要がある。
みなさんがやるべきことはきわめて「シンプル」です。

この「土台」の確立ができなければ、公務員試験の過去問題や新司法試験の過去問題などに手を出しても効果は上がらないと考えてください。

特に2回目以降の受験生は、自分がどのくらい過去問題で問われていることについて知らなかった点があったかをきちんと確認するという意識で学習に臨むことが重要です。

「過去問徹底解析講座」は過去10年間の本試験問題をつぶしながら、行政法全体の知識の再確認をしていく講座です。
ぜひ活用してください。
詳しい日程はこちらをご覧ください。


② 条文の読み込みをおろそかにしない

これは、条文知識が問われる分野に関するものです。
「行政手続法」「行政不服審査法」「行政事件訴訟法」は必須。
「行政代執行法」「国家賠償法」も目を通しておくこと。

条文にどう相対するかは、これまでもなんどかお話してきました。
いずれにしても条文を読まずに条文知識が問われる分野の問題を正解することはできません。

③ 各論点の全体構造を把握する

ひとことで「行政法」といっても、内容は非常に多岐にわたります。
たとえば「行政法総論」といっても、中にはいろいろな内容がありますね。
ですから、ひとつひとつの論点の細目にいきなりはいりこまず、まず全体構造の把握からはじめましょう。
「行政行為」であれば、
・行政行為の特色
・行政行為の分類
・行政行為の効力
・行政裁量
・行政行為の瑕疵
・行政行為の取り消しと撤回
という論点があります。
その中で、それぞれどのような内容が含まれているか思い出すところからはじめましょう。
「行政行為の瑕疵」であれば、無効の判断基準をまず学習しますね。そのあと、「主体」「手続き」「形式」「内容」に分けて、無効になる場合、取り消しにとどまる場合を具体的に学習します。
それから「違法性の承継」「瑕疵の治癒」「違法行為の転換」について学習しますね。

このように「何を学習したか?」を答えられないとしたら、それは何も学習していないのと同じだということをきちんと認識してください。

④ 行政法総論は公務員試験の過去問題で仕上げる

行政法総論は受験生が苦手とする分野の一つです。
近年の本試験の問題は、公務員試験の問題に近いものが多く見られます。
総論の学習がひととおり終わった時点で、公務員試験の過去問題集を使って
問題演習をやってみましょう。


公務員試験過去問新クイックマスター行政法 第2版/東京リーガルマインド

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「パワーアップ演習講座」はこれを講座としてやっていくものです。扱う問題は「総論」だけではないですが、「自分でやるのはちょっと」という人は、ぜひ活用してください。
詳しい日程はこちらをご覧ください。

さて、今回のクールには、すでに一度土曜日クラスでひととおり受講した、または収録講義をひととおり受講したという人も受けていることと思います。
そういった人は、必ず毎回「しっかり聞きたいポイント」を自分の中で明確にして受講しに来てください。
ただ漫然と受講してしまっては、「2周目」のメリットを活かしきれません。

また最終開講ですので、講義の中ですでに終了した他科目の話も随時出していきます。
みなさんへの「質問」もどんどんしていきます(当てませんが)。
ですから頭をフルに回転しながら話を聞いてくださいね。
「質問」を投げかけたときには、一生懸命考えてください。
すぐテキストをあれこれ見始める人がいますが、それでは力がつきません。

最後に、行政法は覚えることが多い科目です。
覚えて欲しいことは、講義の中で「ここは覚えてください」という指示を出します。
この指示が出た場合、そのつど覚える努力をしていくようにすることが大切です。
まちがっても「あとでいいや」といった対応をしてはいけません。
もうそんな時間的余裕はありませんよ。
「覚えるべきことを覚える」のは、受験生として最低限のマナーだという思いでしっかり学習していきましょう。

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