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Channel: 横溝慎一郎行政書士合格ブログ  
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こんなのわかってると思うときは要注意

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毎日寒いですね。

東京もちょっと記憶にない寒さだよねと、あうひとごとに話してしまうような寒さが続いております。

ホカロンが手放せない毎日です。

鎌倉時代の終わりに吉田兼好が書いたと言われている「徒然草」という随筆があります。
鴨長明の「方丈記」や清少納言の「枕草子」と並んで、日本三大随筆といわれていることで有名ですね。

そのなかに「高名の木のぼり」という話があります。
木登りの得意な人が、ほかの人に木に登らせて枝かなにかを切らせていたところに筆者がでくわしたときの話です。

その木登りの得意な男は、ほかの人が登っているときに、その人が高いところにいるときは特になにも声をかけなかったのですが、もう安全だろうと筆者が感じるくらいの高さまで降りてきた時に「気を付けろ」と声をかけたのをみたんですね。

筆者は、「なんでそこで声をかけたの?」と木登りの得意な男に聞いたところ、「もう大丈夫と思うと油断が生まれる。油断すると思わぬけがをするからだ」と答えました。

それを聞いて筆者は「なるほどね~」とえらく感心したんだとか。

勉強もそうですが、「こんなところわかってるよ」とあなたが感じたところほど、のちのち大きな弱点としてあなたの前に立ちはだかってくるものです。

これは、初めて勉強している人はあまり陥らないでしょうね。

というのも、初めて勉強してるときには、「こんなところわかってるよ」と感じるテーマはないでしょうから。

危ないのは、ひととおりその科目を勉強したあとです。

受験回数にかかわらず、ひととおり勉強したあとにもう一度見返したときに、「こんなところわかってるよ」と感じる箇所が必ずでてきます。

そう感じたらむしろ気を引き締める必要がある。

ひとまず「ほんとに?」と自分自身に聞いてみるとよいでしょう。


最近買ったビアマグ。泡がきめ細かくなるような気がします(笑)。


さて、さっきの話に戻ります。

「さっきの話」というのは、「こんなとこわかってる」という意識が出てきたら要注意という話のことです。

この話と関連することとして、「自分はどこがわかっていて、どこがわかっていないのか?」をきちんと把握することの重要性についても書いておきます。

勉強をはじめたばかりの状態だと、すべての話が新鮮であり、また「ほぼ全部わかってない」という状態であるというのが通常です。

そしてひととおり勉強した状態になったあと、あなたが目指すべき次の頂(いただき)こそが、「知識の仕分けができている状態」なのです。

知識をいれていく時点で、あわせて問題を解いていくことを推奨しているのも、その分野をあなたがわかっているのか?それともわかったような気になっていたが実はわかっていなかった、という状態なのか?。把握してもらうためなんですね。

ただテキストを読んでいたり、講義を聴いているだけでは、残念ながら、論点の客観的な重要度はわかっても、あなたにとっての重要度や緊急度までは把握できない。

だからこそ、問題を解いてみることで、客観的な重要度に加えて、あなたにとっての重要度・緊急度も把握する。

こういった両面からのアプローチで、あなたがその科目についてどこから手をつけるべきなのかを把握していくことが、9月以降の直前期の勉強の質に直結するのです。

そう、今勉強しているのは、直前期の勉強の質を最大限上げるためなんだということを、きちんと理解しておきましょう。




あまりに寒いので、中野駅で買ったお茶。

飲まずにホカロン代わりに握りしめていたのは言うまでもありません。




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