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本試験まであと159日。
今日2度目の更新です。
そろそろ民法の記述問題についても気になりだす人が増えてくる時期ですね。
記述問題もまずは過去問から、ということで、今回は「民法記述過去問題への向き合い方」について考えていきましょう。
① 出題の特徴
民法の記述問題は2問出されます。
2017年度の問題をみると、1問は「単純知識型(条文)」、もう1問は「事例分析型(条文+判例)」でした。
2問出すことができるので、このようにそれぞれタイプの違う問題を出してくることが多いです。もちろん「事例分析型」が2問出た年もあります。「単純知識型」が2問出された年はありません。
同じ論点の問題が出されることはないといってよいでしょうから、試験勉強において検討するべき問題は、「事例分析型」のほうですね。
「単純知識型」はどんな論点について出されているかを確認しておけばOKです。
② 「事例分析型」の出題状況
過去10年の問題で「事例分析型」にあたるのは、以下の問題です。
2008年問題46・・・債権譲渡における対債務者対抗要件(条文知識)
2009年問題45・・・保証人の求償(読み取り型)
2010年問題45・・・弁済による代位(条文+判例)
2011年問題45・・・抵当権の消滅(条文知識)
2011年問題46・・・表見代理と使用者責任(条文+読み取り)
2012年問題46・・・遺留分減殺請求(条文知識)
2013年問題45・・・無権代理人の責任追及(条文知識)
2013年問題46・・・即時取得(条文知識)
2014年問題45・・・詐害行為取消権(条文+判例)
2014年問題46・・・562条(条文知識)
2015年問題46・・・嫡出否認の訴え(条文知識)
2016年問題45・・・567条(条文知識)
2017年問題45・・・譲渡禁止特約(条文+判例)
③ 向き合い方
事案分析型の問題は、事案分析の練習素材として最適です。
問題文で与えられている情報から、どの論点を聞いているのかを読み取る。
人物が3人以上出てくる場合は、図を書いてみる。
解答を書く必要はありませんが、問いの内容で求められている書くべき項目を箇条書きでよいから書き出してみる。
あらたまった記述の勉強というよりは、普段の学習の進行状況に応じて、該当する問題を一緒にみるとよいでしょう。
たとえば、2016年問題45をみて、何の論点が問われているか読み取れますか?
不合格だった人は、そもそもこの問題を見て「何を聞いているかわからなかった」と口をそろえていっていました。
与えられて条件をきちんと読み取る。「なお~」のところにも重要なヒントが隠されています。記述問題は一文字も無駄な情報はありません。
2014年問題45をみて、債権者代位権を書いた人は結構いました。
記述の答案は、「試験委員へのラブレター」ですよね?
だから、まず相手が何を望んでいるのか?を正確に読み取ることが重要なのです。
過去の事案分析型の記述問題はその練習素材として活用することをお勧めします。